『ナレーションの現場へ行く時は大人っぽく』
【樋口あかりの場合】
Y・Nちゃんもそうだけど、私もクライアントさんに訝しがられたことが何度かあったわ。
でも今考えると、仕方のないことなのよね。だって、Tシャツ・デニム・スニーカー・カジュアルバッグという、もう学生丸出しな感じの出で立ち(自分の好きな格好)で現場に現れたのだから。
当時は考えなかったのだけど、ナレーションの現場に来るクライアントさんというのは、一般社会で働いている一般人。だから、仕事時はスーツ系の服を着るのが当たり前。ナレーション録りとはいえども、一般の仕事場と同じだと認識しているわ。だから、お願いしたナレーターがそんなラフな格好でフラリと現れたら、やっぱり心配になってしまうのね。
「こんな人で大丈夫だろうか?」と。
まぁ正直、見た目で判断されてしまうのはやっぱり良い気はしないわ。「せいぜい頑張ってくれたまえ(°▽、°)」なんて、明らかにバカにしたような態度で肩を叩かれた日にはあなた、ねぇ(-_-)
(※中には見た目で判断しない人もいたわ♪)
そんなことが何度かあってから、私は服装をガラッと変えるようになったの。
【まずは見た目で「デキる人」を演出する】
私たち声優は、見た目よりも声で勝負する職業なわけだけど、でも、やっぱり見た目も声と同じくらい大事なのよね。というか所詮世の中、見た目よ(どーん)それに、クライアントさんを安心させることも大事。「きちんと仕事ができますよ」というのを、まず雰囲気で示すの。私の場合は、ちょっと極端だけど、上下のスーツでビシッとビジネススタイルでキメることにしたわ。そしたらどう!?面白いくらいに周りの反応がガラッと変わったの(笑)
おかげでとっても仕事がしやすくなったわ。クライアントさんの方もきっとそうだと思う。
ナレーションの仕事をする際、一番大事なのは「信頼」よ。
クライアントさんの信頼をどうやって勝ち取るか。これに尽きると、私は思うの。
(※アニメや吹替の仕事ももちろんそうだけれど)
もしくは、Y・Nちゃんみたいに、見た目を凌駕する実力を身に付けることよね。
☆-(ノ゜Д゜)八(゜Д゜ )ノ
注: 上記はあくまで「樋口あかりの場合」です。中には、ナレーションの現場でも特に気にせず、
自分の好きな服装で自由にやっていらっしゃる声優さんもたくさんいます。