AKARI HIGUCHI

2度目に通った声優養成所/新世界編【Story:1】

2度目に通った声優養成所/新世界編【Story:1】

2度目に通った声優養成所/新世界編
【Story:1】

さて、今回は新世界編です。
何故「新世界」と銘打ったかというと。
最初に通った声優養成所「勝田声優学院」とは、ほぼ真逆の教育方針だったなぁと思ったからです。
勝田声優学院の次に私が選んだのは、「俳協ボイスアクターズスタジオ」でした。

サザエさんのフネさんの声を担当している「麻生美代子」さんや
銀河鉄道999の「メーテル」を担当した「池田昌子」さん
機動戦士ガンダムの「シャァ・アズナブル」の「池田秀一」さん
ルパン三世の「次元」を今も担当されている「小林清志」さん
「おっはー!」でお馴染み、山寺宏一さん etc…(※山寺さんは現在「アクロスエンタテインメント」に所属)

上記のような、声優業界で有名なベテランさんがたくさん名を連ねる、「東京俳優生活協同組合」
という事務所の、付属養成所です。

選んだ理由はズバリ。
「たった半年で結果が出る」ということと、単純に「費用が安い」から。この2つでした。
(そう、この養成所の養成期間は基本半年です。詳細は次回!)

勝田を退学した後、私はしばらくフラフラ遊んで暮らしていたのですが、やはり私は
芝居をしていないと苦しい。毎日が苦しい。
芝居をしないで生きる人生なんてあり得ない。
そんな発作的な感情から一念発起、再びアルバイトでお金を貯め、もう一度
声優への道を歩きはじめたのです。
(フラフラしていた時期(葛藤期)については、またいつか書こうと思っています)

さて。

晴れてお金も貯まり、勝田を辞めてから約4年後。
俳協ボイスアクターズスタジオの第21期に応募した私は、「これでダメだったら声優をキッパリ諦めよう」と思っていました。
2つ目の養成所で、すでにそんな決意をしたわけです(笑)
この短期間の賭けに勝てるかどうか。
負ければ潔く手を引くんだぞ、と。
そう自分に言い聞かせながら、入学試験までの日々を過ごしました。

そして、入学試験の案内状が届きました。
なんと受験番号は1番(笑)
縁起よすぎるやろー!(∩´∀`)∩ワーイ

今思えばこの「1番」というのが、すでに私の運命を決定付けていたのかもしれません。

そんなことを微塵も考えることなく、ただただ「わーい1番1番♪」とうかれポンチ状態のまま
試験当日を迎えるのでした…。

この記事を書いたのは...

AKARI HIGUCHI
幼少期より吹き替え映画やアニメに慣れ親しみ、自然と声の世界を目指すようになる。2003年に俳協に正式所属。念願の吹き替え仕事を中心に、アニメ・ボイスオーバー・ナレーション等も幅広く手がけるように。
クールな役柄が多いが、持ち前の伸縮自在の声帯(秘技・声帯七変化)を使い、子供から大人まで老若男女、幅広いキャラクターを演じ分ける。また、ドキュメント系からバラエティ系まで、ナレーションも幅広くこなす。2011年3月よりフリーランスとして活動を開始。