AKARI HIGUCHI

2度目に通った声優養成所/新世界編【Story:5】

2度目に通った声優養成所/新世界編【Story:5】

2度目に通った声優養成所/新世界編
【Story:5】

あまりにも記憶が曖昧なので。

つい先日、例の生き残り「N君」に会ってきました(笑)
当時の記憶を一緒に掘り返してもらうためです。
(N君とは今でも交流があり、たまに飲んでいます) N君は昔とちっとも変わらず、「鉄砲玉」って言葉が服着て歩いているようなヤツでした(笑)
でもね、とっても素直だし繊細だし、熱いハートを持った野郎なのです。
ちょっと敵を作りやすいタイプではあるけれど、一度信頼した相手にはとことん尽くすタイプ。
ヤクザ映画のチンピラ役とかもうぴったりでしょうね。
「兄貴!やっちまおうぜ!!(息荒)」みたいなセリフを言わせたら、右に出る者はあんまりいないと思います。 さて、N君の人柄についてはここまでにしておきます(笑)

そのN君。
実はものすごく記憶力のいい人だったんです!
私がこの記事を書き始めてから「確か〜」とか「私の記憶では〜」とか、実に曖昧な言葉ばかりで綴っていた内容を、彼はほぼ全て、きちんと覚えていたのです…!(驚)

少し遡ることになりますが、またちょっと整理します。

一番最初の段階で受験した人数(受験者総数)について。
これは、N君が養成所の人(当時の教務さん?)に聞いたらしいのですが、軽く300人を超えていたそうです。(毎年これくらいいるらしい!?)
そこから入所試験で100人くらいに絞られ、半年後の試験で、(※ 前回の記事で、半年後の試験(その2)は2班に分けられていたかも?と書きましたが、N君いわく、どうやら3班あったようです。そうなると全部で40〜50人くらいになりますね。)
そして最終的に12人に絞られたということになります。

人数の推移が分かりやすいように、赤字にしてみました。

こうして改めて見ると、ものすごい勢いでふるいにかけられていますね(笑)
よく「このサバイバルゲームを勝ち抜くコツは何ですか?」と聞かれることがありますが、簡単に言うと

「自分のやるべきことをきっちりやる」 この一言に尽きると思います。

これはプロになってからも同じですね。嫉妬や人の足を引っ張るなどもってのほか。
他人(ライバル)に意識を向ける前に、まず自分に向けることが大切です。
今の自分に足らないものは何なのか。
自分のレベルを上げるためには何を考え、何をすればいいのか。常にそれを考えること。

そして、後半の授業は始まった。

300人強の中から生き残った、12人の卵たち。
またしてもN君の記憶に頼りましたが、この時、男性が4〜5人、あとの6〜7人は全て女性でした。
なぜ「〜」などと曖昧に言うかといえば…
ど〜〜〜うしても!思い出せない人が2人ほど!いたからなのです…orz
記憶力抜群のN君でも思い出せないのですから、私が思い出せるわけがない(笑)

でも、2人の記憶に残っている共通の強敵(とも)がいました。

  • 静岡から毎週新幹線で通ってきていた(←!)、ナルシスト系のぼっちゃん。
  • 日本酒がやたらめったら強い、背の高い素敵女子。
  • サザエさんみたな髪型をした、小柄で明るいおしゃべり好きな女子。
  • すごく面白いネタを考えてくるのに、芝居のレベルが壊滅的にアレな男の子。

まぁ〜〜ほんとに色んなキャラクターがいて、ほとんど誰も被っていなかったように思います(笑)
そんな個性が豊かすぎる「ボイス21期」の面々。
ここで果たして私は勝ち抜けるのだろうか!?と、内心戦々恐々としていたわけなのですがそんなことよりも!
もっと気になることがあったのです。
それは…

ちょっと文字が見にくいですね!(´Д⊂ヽ
「樋口の仮面」ページに飛んで見て頂きますと、解説も載っておりますので分かりやすいかと思います。

…もうね。事務所の人達も12人の強敵(とも)たちも、新しい先生も、誰も私の顔に対して一切!突っ込まないんです。
おかしい…。
おかしい…!
わたしがおかしいのか?
もう何がおかしいのか分からない…

別の意味で戦々恐々としていた樋口なのでした…。

ちなみにN君にこのことを話しましたが、N君は「へぁ?そうだっけー??」と( ゚д゚)ポカーンて答えてて、全然覚えていないようでした。

私が思ったほど、周りは気にならなかったのかも….?
しれません…?(´・ω・`)

次回!「最終オーディションに向けて」

後半の授業では、先生が2人いました。
ナレーションの基礎を教えてくれた先生(男性)と、洋画のアテレコの基礎を教えてくれた先生(女性)です。
その詳細についてもまた、N君の記憶に頼っています(笑)

次回、乞うご期待!

この記事を書いたのは...

AKARI HIGUCHI
幼少期より吹き替え映画やアニメに慣れ親しみ、自然と声の世界を目指すようになる。2003年に俳協に正式所属。念願の吹き替え仕事を中心に、アニメ・ボイスオーバー・ナレーション等も幅広く手がけるように。
クールな役柄が多いが、持ち前の伸縮自在の声帯(秘技・声帯七変化)を使い、子供から大人まで老若男女、幅広いキャラクターを演じ分ける。また、ドキュメント系からバラエティ系まで、ナレーションも幅広くこなす。2011年3月よりフリーランスとして活動を開始。