M.Dさん (事務所所属の声優/現役)
事務所に所属して曲がりなりにもプロの声優となってからは、仕事欲しさにとにかく事務所やディレクターさんに気に入ってもらわねば…!と、『周囲の評価』一辺倒になっている自分に気づき始めていました。
自分の気持ちやお芝居が置いてけぼりになっている、このままではいけないと焦りを感じつつも、やっぱり仕事にありつきたいと立ち止まる勇気もなく、樋口さんのスタジオ体験を申し込んだ時もそのような余裕のないマインドであったと思います。
体験当日も、第一線で活躍する樋口さんに評価してもらいたい!とズレた気合いで臨み、ガチガチの表現になっていたと思います。
そんな自分を俯瞰で見ては「あぁまたやってる…こんなのだからダメなんだ…」と自己嫌悪に陷っていました。
それでも樋口さんは否定することなく、かといって過度に持ち上げることもなく、「私にはこう聞こえていますよ。」とフラットに(と思えるようにおそらくめちゃくちゃ気を遣ってくださっていた)言葉をかけてくださり、ふっと力が抜けるような、安心した感覚になりました。
普段、自らとらわれていたプレッシャーから一時でも解放され、久しぶりに表現することが楽しいと素直に感じられました。
体験は本当にあっという間で、短すぎる!と感じましたが、後になってみるともっとやりたい!という気持ちが残るくらいの方がモチベーションに繋がってちょうど良かったのかなと思いました。
体験後のお茶会では、色々見透かされているのではとものすごく警戒してしまって、正直気が気でなかったです(笑)
でも、今となってはもったいないことをしたな、緊張する必要なんてなかったんだから見栄を張らずにもっとたくさんお話しすれば良かったのに…と思っています。
他の参加者からも刺激を受けることができ、短い時間でしたが今一度自分のやりたいことは何か、お芝居への向き合い方を考える貴重な機会になりました。
一度きりの参加ではなく、諸々リベンジしたい、純粋に表現する時独特のワクワクや怖さを体験したい思いでいますので、またぜひ参加したいです!
実は、今回の体験や樋口さんとのやり取りが大きなきっかけとなり、○○(←※事務所名)を離れようかと思うようになりました。
社長にも伝え、来週話し合う予定です。
当初の意図であった『ボイスサンプルを社長やマネージャーに認めてもらう』というところから外れてしまって、樋口さんにも申し訳ない気持ちなのですが、自分としては前向きな動きなのでとても感謝しています。
本当にありがとうございました!
また今後樋口さんとお会いする時は○○(←※事務所名)の所属ではないかもしれませんが、その時もどうぞよろしくお願いいたします!